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    • 2020.05.23 Saturday
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    穂高の4日間、その3

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      前回の投稿尻切れトンボに終わり
      前穂からの続編です


      前穂の山頂10数年ぶり
      360°のパノラマ
      槍ヶ岳の尖塔が素晴らしい
      いつかは登ってみたい
      西穂からの稜線はジャンダルムを主峰に激しく奥穂に続く
      こちらもいつかは?

      40分ほど穂高の絶景を楽しんだ後
      下山開始
      吊尾根のトラバースルート
      一旦紀美子平に下る道
      登り返しが辛そうなので途中からトラバース
      ところがガレ場のバリエーション
      行き詰って結局正規の道に舞い戻って吊尾根

      奥穂までに2つのピークを越える
      中々厳しい
      T田さんの息遣いが伝わってくる
      快晴だった空も雲がわいてきて辺りの視界も遮られる
      登り下りをくり返しやっと奥穂に到着小休止
      前穂から2時間?



      ガスが掛かっていた西穂の稜線が一瞬覗かせる
      馬の背、ロバの耳、そして主峰ジャンダルム
      凄い
      荒々しい
      言葉が出ない
      山男なら登ってみたいわけだ

      で、山頂で今しがた西穂から来たという男性とお話
      家族からが自重するようにと言われたとか
      それもその筈79歳だと言う
      もう、ビックリだ
      そしてもうふた方と遭遇
      可愛いオコジョ、雷鳥の親子3人連れ?
      山に登らないと出会えないお客様達だ

      穂高岳山荘へ降る
      出来れば遅くなっても今日中に帰りたいが
      無理無理、絶対無理!
      涸沢までも厳しい下降路
      こうなったら安全を期してゆっくり歩く事に
      鉄の梯子を2段、山小屋に着いた

      用を足してザイテングラード
      何だか勇ましい名前だが
      ドイツ語で単なる側稜の意味
      インテリジェンスな山屋がつけたんだろうか?

      行けども行けどもガレた登山道
      降るのも結構辛い
      すでに10時間を越える行動時間
      ようやっと涸沢小屋が見えてきて
      ほっとする

      6時前にヒュッテに到着して
      ギリギリ夕飯に間に合った
      本日も小屋は空いていた
      相部屋でワインと日本酒を飲んで
      気持ちよく爆睡、ZZZZ〜

      コースタイム
      涸沢ヒュッテ4:30⇒5・6のコル6:10⇒4峰7:00⇒3峰8:40⇒2峰懸垂下降点10:50
      ⇒前穂11:00・11:50⇒南稜の頭14:40⇒奥穂高岳14:30・14:45⇒穂高岳山荘15:30⇒涸沢ヒュッテ17:40


      9月 9日(火) ☀ 涸沢ヒュッテから上高地

      さわやかな朝だ、5時に起床
      モルゲンロードを一目見ようと
      多くの登山者がテラスに上がって見守っている
      しかし奥穂は中々朱色に染まらない
      諦めて5時半ころ出立
      名残惜しい穂高とお別れ

      下りは快調に飛ばし
      本谷橋まで1時間半
      右に屏風岩を目でトレースしながら
      横尾に到着
      平日なのに登ってくる人が多い

      徳沢園で一休み
      T田さんは名物のソフトクリーム
      私はお腹が空いて山菜そばを戴いた
      長野のそばは美味しい
      コーヒーも飲みたかったが我慢した

      明神池をスルーして
      足早に上高地に到着
      全ての日程を終えて
      松本までのチケットを購入して
      レストランでT田さんと「穂高よありがとう!」の乾杯
      久しぶりのアルパインクライミングの4日間
      楽しかった〜
      そして今回快くパートナーになって戴いた
      T田さんに感謝です
      ありがとうございました

      コースタイム
      涸沢ヒュッテ5:30⇒横尾7:30⇒徳沢園8:30・9:00⇒上高地10:30

      終わり





       

      穂高の4日間、その2

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        9月8日(月) ☀3日目  前穂・北尾根登攀

        天気が回復するのが解っていたので
        当然北尾根アタックです、気合十分!寝不足だったが
        4時半に涸沢ヒュッテ発
        星空が綺麗だ
        アプローチでいい加減な下見だったので
        半端ないゴロー歩きを強いられる
        ヘッドランプ付きの登りはキツイ



        一旦雪渓の道に出たが
        アプローチシューズでは歯が立たない
        雪渓を避けて5・6のコルを目指す
        時折奥穂の壁から大きな岩雪崩の音、1・2分くらい続いたか?
        恐ろしい爆音を従えて滑り落ちていた
        ほんの少し奥穂高がモルゲンロードに染まった

        20分ほどロスしたが正規のアプローチに合流
        こちらの方が断然登りやすい
        草付きの間に付けられた道をひたすら登る
        振り返るとテント村が少しづつ遠ざかる
        気持ちが高揚し来るのを感じながら
        あっという間に5・6のコルに到着
        ここで一休み

        5峰は一見ナイフリッジに見えるが
        普通の岩稜帯
        傾斜もないのでアプローチシューズで軽快に登る
        むしろ下りが厭らしかったかな?
        T田さんも快調のようで、良いペースで行けそうだ

        4峰の取り付きに到着
        北尾根のピークでは一番大きいかな
        傾斜がそれほどでもないので
        ここもロープ出さずに登る


        ただし涸沢側が切れ落ちて
        足を滑らすとあの世行き間違いなしで
        慎重に登る
        頂上からは槍の穂先が顔を出した
        下りは簡単で3峰の取り付きに到着

        3峰は流石に北尾根の主役
        登攀意欲を駆り立てる形状でファイトがわく
        フラットソールに履き替え
        ハーネスを装着
        ロープを捌いて核心の1ピッチをリード

        奥又白側から取り付きやや凹角状のフェースを登る
        手がかりもしっかりあり
        腐ったハーケンが打ってあるが
        適当にプロテクションを取って
        本来の1ピッチ終了点の前で
        岩に支点を取ってT田さんのビレイ
        快適快適

        ここまで誰とも会わず
        ほとんど貸切状態、
        人気のルートで休日には2・3時間待ちと聞いていたので
        肩すかしを食ったが、よいよい
        何だか我々だけの為にあるような錯覚を覚える
        しあわせ、しあわせ


        2ピッチ目はT田さんがリード
        つるべでショートピッチ
        9mm・40mでシンプルに登るので速い
        3ピッチ目はチムニーの下をくぐって20m位
        ロープもいらないくらい
        やはり岩に支点を取って腰からみでビレイする

        4ピッチ目が最後のパート、少し被っていて厭らしいかな?
        順番でこのピッチもT田さんがリード
        美味しいところを持って行かれた〜
        出だしがややバランシーだったが問題なく3峰の頂点
        核心のパートもあっけなく終わった

        ロープを束ねてナイフリッジを歩き
        2峰の懸垂下降点
        クライムダウンも出来るが
        ロープを出して懸垂する
        こちらも快適快適
        最後の登りをやや涸沢側から登り登攀終了
        楽しい北尾根もあっという間に終わった

        前穂の頂上には平日でもあって登山者はまばら
        T田さんと握手をして前穂の頂点に立った
        登攀時間は5時間くらいか?
        まあ〜、久しぶりのアルパインにしては良いペースだった

        続く














         

        穂高の4日間、その1

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          穂高に行って昨日帰って来ました
          3年前フランスに一緒に行ったT田さんが今回のパートナー
          微妙な天気との駆け引き
          ねばった甲斐があって、週末穂高行き決行

          9月6日(土) ☁ 1日目上高地から徳沢園
          高速バスで上高地まで
          本当は前夜発だったのが予約のミスで朝出発
          途中渋滞に嵌って1時間遅れ13時頃に到着
          十数年ぶりの上高地懐かしい


          厳しい初日の行程がさらに厳しくなり
          結局徳沢園止まりとなる

          ところが運よく予約なしでは泊まれない徳沢園
          相部屋が空いていてラッキー
          大枚はたいてマッタリする事に

          この宿は山小屋には有らず
          何だかレトロな雰囲気で
          お香のにおいが迎えてくれる
          相部屋って言っても
          仕切りがあってほとんど個室
          お風呂もあり
          そして極めつけは豪華な食事にはビックリ
          T田さん「また絶対来る!」

          9時の消灯とともに
          就寝、ZZZZ~

          コースタイム
          上高地13:20⇒明神池14:10⇒徳沢園15:00

          9月 7日(日)☂後晴れ 2日目 徳沢園から涸沢ヒュッテ&東稜取り付き手前

          夜中に雨が降っていたが朝方止んでいた
          昨日の予報が良くなかったので5時に起床
          名残惜しいがお弁当を戴いて☁空を仰ぎながら
          徳沢園を出発
          昔懐かしい新村橋を左手に見て横尾に向かう

          本日も朝ランの効果か歩みは快調だ
          1時間ほどで横尾に到着
          お弁当を開いて朝食
          徳沢園のお弁当、美味しいよ!



          30分ほど休んで身支度を整え
          梓川にかかった大橋を越えて涸沢に向かう
          通りすがりの登山者とご挨拶しながら



          左手の巨大な屏風岩を仰ぎ見る
          本谷に切れ落ちるその凄まじい壁には圧倒される
          こんな壁登れるのだろうか?とT田さんとため息

          やがて本谷橋、下山する登山者もここで一服している
          我々も小休止して水分補給
          ほんの少し穂高の頭が姿を現す
          ここからが本格的な登りで気合を入れなおす

          いつの間にか青空が広がって緑とのコントラストが素晴らしい
          路は石畳状になったりして歩きやすい
          谷が開けたところで一休み
          野猿が1頭悠然と河原の石に鎮座している

          やがて空が開け、奥穂の頭が見え隠れして
          緑の大地に囲まれたテラスから
          吹き流しが揺れている
          何とか涸沢ヒュッテに到着だ

          空を見上げると前穂から北穂までの山並みが
          どどーんと迫って来て壮観だ
          この迫力はここに来てみないと解らない
          北アルプスの殿堂だ!

          即刻宿の手続き、夕食のみの宿泊で8500円なり
          でも、小屋は空いていて相部屋も8人のところ4人位
          ここでもラッキーゆったり過ごせます

          暫し小休止して遅まきながら北穂・東稜のアプローチへ向かう
          涸沢小屋の前を右に巻いて南稜の登山道を登る
          膝に爆弾を抱えるT田さんのペースに合わせてゆっくりと
          徐々に涸沢のテント場が小さくなり
          東稜取り付きの分岐

          がれ場で大小の石ころが重なった解りにくい道
          北穂沢をトラバースして
          いくつかの支稜を目指す
          さて、どこから行くのか迷ったが
          トポにある右側から詰めたが最後の登りが悪そうなので
          もう一つ右から行く事にした

          それでもやはりゴロー登りで
          足元がおぼつかない、時間も限界にきて撤退を決めた
          おそらく後3・40分でコルまで行けたところだが
          まあ〜、東稜の取り付きが解ったので良しとしよう
          意外に東稜の核心はこのアプローチかもしれない

          しかし北尾根のシルエットは
          凛としていてその稜線を色濃くし
          男性的な岩壁で迫って来て何とも言えません
          古い時代の造山活動とはいえ神々しい姿です
          「明日登らせてください!」と心で手を合わせた

          T田さん、足の不安もあり
          下りはシリセードならぬ岩屑セードで滑りながらの下降
          私も岩屑に足を取られて転んだ
          普段は歩かない道なのだから仕方ない



          何とか涸沢ヒュッテに戻り
          テラスで美味しい泡茶と名物の「おでん」を戴いた
          ここに来たら、これは絶対です!
          大天井からの山並みを眺めながら
          涸沢槍や奥穂高を眺めながらのビール
          最高!
          しあわせ、しあわせ〜
          山屋にしか味わえないひと時で〜す

          コースタイム
          徳沢園6:30⇒横尾7:30・8:00⇒本谷橋9:00⇒涸沢ヒュッテ11:00・12:10⇒
          南稜分岐13:35⇒東稜取り付き手前14:15⇒涸沢ヒュッテ16:00

            続く








           

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