7月12日から14日まで小川山に行ってきた
今回はいろいろあって集中力をなくし
絶対に墜ちてはいけないところで墜ちてしまった
あってはならない、心の油断
幸いにも大事には至らなかったが
クライミングを甘く考えたツケが回った
7月 12日(土) 晴れ 小川山ソラマメスラブ
山の会の仲間5人で川越駅に集合していざ出発
K坂さんとは現地合流、元々の予定は坊抱岩だったので
予定変更も裏目に出たのかな
H竜さんとO川さんの車で、上信越道から佐久北インターで降りて、小川山に向かった
周目平の駐車場もほんの少し余裕があり何とか止められた
テントを張ったりしているとお昼になり、昼食してからソラマメスラブに向かう
久しぶりだがアプローチは完ぺき、P2で顔なじみの外人さんもいて賑やかだ
早速上の段でアップ兼トップロープのセットで、「やわらかソラマメ」5・9+に取り付く
OSしたルート、ランナウトがとてつもなく怖かった記憶があったが
登り始めると、それほどの恐怖感もなく、多分登れるだろうと高をくくっていた
で、3ピン目をクリップして、最後のパートを右にラインを外して登った
傾斜が墜ちていたところなので、こちらかでも登れると思い
しかもギリギリのところにガバホールドが見えたので、思わず誘われるように進んでしまい
焦って手を出そうとしたら、多分右足が滑った
一瞬周りの景色が変わった、6・7mくらい墜ちた
ズルズルと言うより、スーと言う感じで墜ちて
無意識にどこまで落ちるのだろうか?と思った
不思議に恐怖感もなく、バルジ状のところで足を取られ
ガツンとロープが張って、体が反転して止まった
岩に歯が当たった感触があって唇を噛んだ
起ちあがって体を見ると、至る所が傷だらけ
あちこちから血が見える、口の中が生臭い
あまりにも悔しすぎて、続けて登ろうと思ったが
仲間の「一度降りてきたら!」に思いとどまった
それほど酷い出血もないし、骨にも異常ないので
救急に病院に行く程のこともないので、暫く様子見することに
左手の薬指の先が水膨れになっていて
摩擦力で火傷した状態になっているのには驚いた
動揺が収まって、事の顛末を振り返った
墜ちて怪我したの初めてで、心が折れた
3ピン目が足下、半端ないランナウト
絶対に墜ちてはならない所、本当にナメテいた、慎重さを欠いていた
痛い目に会っていないので、ここで墜ちるとどうなるのかと言う、想像力に欠けていた
ただし、スラブは慎重に登るのはいいが
クライムダウンが難しい
一層の事「反対を向いて走ればいい!」
と冗談が出るくらいだから
クライミングを「グレードで判断してはいけないよ〜」
と人に言っていた自分が恥ずかしい
自分こそグレードで判断して失敗してしまった
塾長?の権威は地に墜ちたが、この貴重な体験を総括して
これからの残り少ない、クライミング人生を豊かにしたい
さて、仲間達は「今日はもうやめよう!」と気を使ってくれるが
大事な時間を無駄にすることはできない
H竜さんに「生木を倒したよ」5・9にセットしてもらい
「三色すみれ」10・Aバージョンも楽しんで
それぞれ思い思いのラインで遊んでもらった
「生血も流したよ!」の私も左手は3本の指で登った
気がつけばもう4時
テンバに戻ってまずは乾杯
体中絆創膏だらけの金峰山荘のお風呂は傷が浸みた
またテントに戻って本格的な宴会
ボルダーに来ていたMっちさん・S木さんパーティーも加わって
私の事故ネタを酒のつまみに楽しんだ
途中から記憶が飛んだ
続く