P2水曜クラブ・マグロ会と現地でよねひこさんと合流し、夏休み最後の合宿に小川山に行ってきました。金曜の夕方から雨、土曜日は2度に渡る夕立に翻弄されて雨宿り。いろいろあったが最後のチャンスで「イエロークラッシュ」が登れ、宿題が終わった夏合宿でした。
1日目(8月 18日)土曜日 曇りのち雨
ミズガキ植樹祭広場でテント泊の予定だったが、高速に入り雨脚が強く「雨に濡れてテント張るのもね〜」の皆の衆の車の中の会話。ダメもとで金峰山荘に電話したところキャンセルがあったので、ラッキーな小屋どまりの合宿。朝、天気は回復して岩が乾いてさえいれば良いクライミング日和。
素泊まりで朝食を取り、8時過ぎによねひこさんと合流。I田さんと3人でマラ岩方面に行く。後の5人はリバーサイドで「ブン×2」辺りを登るようだ。マラ岩下部に1番乗り、岩場は乾いているようで、早速「レギュラー」でアップする。よねひこさんはそのまま「ロッキーロード」ヌン掛け。
続いて「イエロークラッシュ」にもヌンチャク掛けして、思い出し便。昨日のP2のジムトレの疲れがあるのかホールドの持ちが悪い。効率を考えてI田さんにトライしてもらう。しかし長身の人には相性が良くないのか、下部で苦戦している。やはり「イエロー」は小川山を代表する12・A、簡単ではない。
マラ岩に戻ってよねひこさんの「ロッキーロード」1便目。下部のトラバースの核心、マッチする縦カチからの1連のムーブが良い感じになってきた。コーナークラックの登りもレイバックが決まり、見ごたえのあるパートを越えて行く。何時見てもこのパートは見栄えがする。
さて「イエロークラッシュ」1便目。1ピン掛けてテラスに戻りムーブをイメージする。問題は3・4ピン間のカチへのデットなのだが、あれ〜、サイドブルから体が上がらない。デットへの体制さえ作れず敢え無くテンション。モチも一挙に下がって、4・5ピン間のカチも持てずの体たらく厳しい「イエロー」の逆襲だ。そしてその登りをあざ笑うように山を越えて雷が鳴ってきた。
小休止している間に雷雲も近づきやがてポツリと来た。よねひこさんの友人の情報では昨日も土砂降りの雨だったとか。ヌンチャクを残置して急いで撤収、川を徒渉する際マラ岩を見上げると、まるで映画のように雨のカーテンが岩壁を覆っている。その内バシャバシャ降ってきて走って車に戻った。
金峰山荘に戻ると「リバーサイド」の仲間達も撤収していて、お昼ご飯。さて今後の予定を相談する。明日の為にゆっくり英気を養うか、お風呂にでも入るか、はたまた昼間から宴会でも始めるか?具体案がない。
しかし、うだうだしているうちに雨も止んで「登りに行く?」、皆さん半信半疑な空模様に決断がつかない。東の空が明るくなり、青空も見えてきたので2時近くなり、取りあえず乾きの早い八幡沢辺りの岩場に行く事になった。ところがエリアは講習会で満杯、トップロープがすだれ状態。
場所替えで一旦「リバーサイド」に行こうとアプローチを降りると、マグロ会会長N川さんが遅れてくるのとばったり、H岡夫妻がスラブ状岸壁に行くと言うので、またまた変更して「水曜日のシンデレラ」辺りを登ろうと言う事になった。この変更が後になって大正解となった。
しっとり濡れたアプローチを登り何年かぶりの「スラブ状岸壁」、嘘のように乾いていて登れないような感じはないので、西のエリアと別れて登る事になった。ところが再び雲行きが怪しくなり、金峰山が厚い雲に包まれた。
よねひこさんは「水曜日のシンデレラ」のOSトライに気合が入って、1ピン目のハーケンにクリップ、戦闘態勢は充分だ。この時同じく西のエリアのN川さんも1ピン目にかけていたと言う。黒い空からは激しく2度目の夕立、急いでピンからロープを抜いてハングの下で雨宿り、危機1発でずぶ濡れを免れた。稲妻が走り雷がけたたましく鳴り響き、滝の様な雨がハングの上から落ちてくる。
小一時間ほど凌いで止むのを待つ。林の中で半濡れのT田さんも参入して、暫く様子を見て小振りになったところで退散と相成った。川を渡っていたらどうなっていたのだろうか?逃げ場のない岩場と増水した徒渉を考えるとぞっとする。
金峰山荘に戻りお風呂に入り、朝に連泊の予約をしていた大広間で、夕方からちょっぴり早い宴会の始まり。本日の反省やらクライミング談議に花が咲き、楽しいひと時を過ごした。明日は晴れるでしょうか?30畳もあるかと思われる部屋に濡れた衣類を乾かして就寝です。