奇跡が起きた、本日新しくなった「つなみ」の白バー12・AをOS。信じられない出来事で自分でも驚いています。果たして本当に12・Aもあるのか?完登した瞬間、夢か幻かと思いました。
これまで最高のOSグレードもお買い得と言われた11・Dなので、12・Aと言っても実感はありません。ただし、スタッフのMさん等の話では、「グレードは自分を基準にしてはいけない」と言われ、これから多くの高グレードを登るクライマーの判断次第の様です。嬉しいやら、恥ずかしいやらなんとも不思議な感じでした。
昨日、予行演習で東所沢までチャリで行った事が全く役に立たない雨模様。仕方なく新座まで傘をさして行く事になった。ようやく最短距離で到着し所要時間45分、大分徒歩通勤の精度も上がってきた。府中本町で乗り換え、12時10分位にP2に到着。H谷さんS水さん等が早出出勤。
楽しみなのは「つなみ」の壁が新しくなっている事。調子も上がってきているのでニュールートの感触を味わいたい、「畳と〇〇は新しい方が良い」ではないけれど、ニュールートは新鮮で登り応えがあると言うものです。
早速アップ開始。少し体が重く感じたので易し目を多く登る。「ショートウェーブ」の
緑口5・8、
紺バー5・8、
茶⇒5・9を続けて3便。「一反木綿」白バー10・A、「タワー」
黄色バー10・B、
茶口10・Dでアップ終了、いい感じになってきた。
で、いよいよ「つなみ」にチャレンジ、まずは右壁の
紺十10・Cにトライ。被っているが基本ガバなので登りやすい、最後の2・3手がやや持ちにくいくらいで、グレード的にはピッタリな感じで良いルートです。グレード表記が手書きから印刷に変わり高級感?を醸し出している。
新しい「つなみ」は壁の左右に12・Aが今までと同じようなラインに設定され、バッティングしないような配置です。何故か今までは左の方から登っていて、本日も左の
緑バー12・Aが人気です。見た目カチっぽく感じたので、得意系かもしれないが敢えてスローパー系の白口から登ってみた。
取り付きのハリボテの持ち所を確認してスタート、最初のクリップも決まりフットホールドも適切な位置に配置されている。下部核心は第1ハングを抜け出した胃袋状のガバ取りだ。ここは思い切りが必要でややデット気味にクリアした。
右から回り込むカンテで充分レストしてハング帯に突入。ハリボテに付いているカチの時の足捌きがポイントで、ここでもぴったりサイズでパワーをロスしないで垂壁に向かう。右スローパーにデットする所が最大の核心かもしれないが、ここも上手くいった。
あれよあれよと云ううちに最終面に入った、まだまだ上腕に余力はある。無心でホールドを辿ってきただけだったので、信じられない気持で初めてOSを意識した。得意のカチを2個凌いで右の縦ホールドから一気に終了点を保持した瞬間声が出た。
茫然としながらロアーダウンすると、皆さんから「おめでとう」の声が掛かり、信じられない自分にどう対応して良いか判らず、何だか照れくさい。当の本人がまだ12・AをOSしたと言う自覚が無いものだから、起こり得ない事が起こったハプニングの様な感じ。
冷静に考えてクライミングにマグレはないと言うが、やはり以前の12・Aの設定よりは易し目になっている事は否めない。しかも不得意なスローパーも新しく持ちやすかった、ホールドの間隔がぴったりだった、OS等全く頭になく無心で登れた事等、偶然良い条件が揃っていたのが登れた理由なのでしょう。まだまだ12・AがOS出来るような力はないと思います。
盆と正月が一緒に来たような1日でしたが、多分もう2度とない出来事で、後はひたすらグレードが下げられないように祈るばかりです。しかし、判らない事が起こるものですね〜。