久し振りにカラッとした春の日、またまた北川を訪れました。キリリとした青空と、春のお花に満ちた村の道。本日のパートナーのS野さん、I納さんと道すがらたっぷりと
癒されながら、岩場にたどり着きました。
湿度も低く条件はとても良いので、相当の混雑を予想しての北川詣。しかし岩場には人影もなく閑散としている。澄み切った高い空、風の音、清流のせせらぎ、小鳥のさえずり、まるで時間が止まったかのような森の中で、デデーンとそっくり返った岩壁が、我々を迎えてくれた。
その後いらしたのクライマーは、K野さんMKさんと後にお名前を伺いましたが、この5人のみのクライミングです。色々
お話を伺いとても参考になり、良い雰囲気で課題のルートを登ることができました。こんなに空いている北川は初めて、たっぷり時間を掛けて楽しめます。
朝方は北側?とも言うくらい日当たりがなく流石に寒い、登っているときは良いのですが、確保をしていたり休憩しているとまだまだ寒さがこたえます。早速何時ものアップルート「桧ルート右・左」、「もうすぐ七夕」をそれぞれ登り、S野さんの課題の「北落師門」12・Aのヌン掛け便。取り合えすリップのところまで、テン山で登る。
「ルンルンひろし」は、K野さんパーティーが既にヌンチャクを掛けていただいたので、それをお借りすることに。「ルンルン」、よねひこさんのブログを読んでいると下部がかなり
難しそうだ。まぁ、一応ルートをオブザベしたけれど、カチが連続して難しそうです。
カチは得意系で向いているとは思いますが、やはり実際に触ってみなけりゃ判らない。てんで、MKさんのトライをじっくり観察です。リーチの差でムーブも変わってくるのでしょうが、私と身長も変わらないので、多分同じような感じでしょうか?
さて、S野さんの「北落」1便目、前回の登りを思い出しながらのトライですが、よく覚えていてラインは的確です。今回はリードで緊張もしていますが、
気合も入ってガバ地帯は問題がありません。しかし、初めてのパート、ハング下で右トラバースの部分でテンションはいります。この部分は私もOSトライで嵌ったところ。ウ〜ム、簡単にはいかないか?
で、何とかデットでガバを捉えて、お皿ホールドに達するが、やはりその先のリップの乗越しが悪そうで、苦労しております。まぁ、初めてのパート色々試して良いムーブを探求し、じっくり時間を掛けてムーブに専念する、誰も文句は言いません。
色々アドバイスはするけれど、体を動かさないと寒さが堪え、「頂上の権現様巡りをすると、体温まりますよ」と進言戴き3人で
一回り、なるほど立派な権現様が祭られています。また、北川の集落が一望できて良い景色です。この村の人々に支えられていると思うと、絶対に迷惑は掛けられないと思うのであります。
身体が温まったところで、1便目プリクリップしてスタート、棚の部分を右に小トラバースして右手タテカチから左ガストンを送って浅いカチ、う〜ん、右縦カチが上手く利かせられずテンション、浅いカチからの右カチガバもスタティックに取れず、ドテンションで1便目もろくも敗退。う〜ん厳しい。
S野さんの「北落」2便目、完全リードでスタート。りーチがない分
工夫を凝らしてムーブを組み立てる、下部は安定してきました。大レストしてガバ地帯をクリア、右トラバースも決めて核心のお皿ホールドまでノーテンでしたが、流石に張ってきたのか、ハングの乗り越しは厳しいようです。
乗り越しのムーブを試行錯誤、自分に合ったムーブを組み立てる、両足がリップの上に上がり、すっかり壁から消えてしまい、終了点まで進んだ。ムーブが繋がりトップアウトしました。 リズム良く進んでRPの感触を掴んだような登りでした。
私の「ルンルン」2便目、やはり左ガストンからの送りの薄カチが決まらない、足位置が決まっていないようで、腰が壁に
入らないと保持できない。テンション掛けて修正してカチガバ取って3ピン目クリップ。さて甘い水平のカチからの右デットが、やはり遠く決まらない。
ここもテンション掛けて、何とか繋げるが右のフットホールドが乏しい。右上のカチ左手で耐えて水平クラックの溝にガストンぎみに保持、左足上げて4ピン目の恐怖のクリップ。下部は多分この辺りが最大の核心のようです。
しかし中間部からもそれ程やさしくもなく、ストレニュアスなムーブが続きます。下部でパワーを使い果たすと厳しい感じ。ホールドは良くなるけれど、体のフリとか足置きとかが決まらないと、厳しいルートであると再認識。テン山でそれぞれのムーブは出来ましたが、繋げて行くと
難しい。
いや〜、「ルンルン」は良いルートですね〜。すっかり気に入ってしまいました、難しいとは思いますが、これは自分には得意系のような気も致します。まだまだ序の口です、ムーブを繋げて精度を上げて、チャレンジです。また暫くは愛する北川通いが続きそうです。