土日の天気予報がくるくる変わりクライマー泣かせの今週、O方さんと前日の
雨の濡れ具合を心配しながら、東上線に乗り込み一路聖人岩へ。ところが電車に乗ったはいいがあたりには霧が立ち込め、のろのろ運転の末、15分遅れでギリギリバスの時間に越生駅に到着。
朝から晴れること疑い無しで、この霧ではジムへの転進も考えたが、アプローチの林道の前には、既に10台ほどの車が戦闘態勢で駐車しています。 と云うことは、ここは濡れ具合は解らぬが「登れる」と云うことを意味しているようです。ありがたや、途中で退却せずに正解、アプローチは勿論シットリト濡れてはいるが、この時刻にはすっかり霧も晴れて穏やかなお天気になりました。
しかし岩場についてみると、今までにない結構な混み具合、P1の常連さんのM田さんのパーティーもいらっしゃいました。さてこれは、河又の登攀自粛などの影響もあるのでしょうか?また、金比羅岩からの転進してくるクライマーも居て、聞くところによると金比羅は
滝のように濡れていたとか。
本日の聖人岩 総勢20人くらいいました
で、本日の課題は、数年前にワンテンでほったらかしにしていた、「黒山賛歌」11・Bを持ち帰ろうという算段。数年前と言っても、さて?もう5・6年前になるでしょうか?その時の印象でそれ程難しくは無いと高を括って、悪くても2便くらいで落とせると、取り次いでみると・・・・・・・。
アップで「痒い霜焼け」5・7、「痛い魚の目」10・Aを登り、「黒山・・」にヌン掛け、あわよくばマスターでRPとかも狙って離陸したものの、1ピン目も2ピン目もヌン掛け
悪い!そして3ピン目で早くもドテンション、まぁ、ヌン掛けだからとか言い訳しながらも、気持ちを切り替えてその後のパートを登るが、核心の部分が全くできず、限定解除の禁断のカンテを掴んでトップアウト。
しかし何ですな〜、これほどムズイとは一体昔のワンテンは何だったんだろうと考えみた。きっと何も知らずにカンテを使って登ったのだと気が付いた。多分ね?まぁ、どうもこの自然の岩場で限定と云うのも何だか解らんけれど?(カンテ使って11・Aでも良いのでは?と思うのは私だけでしょうか?)ま、設定者の拘りとかあるのでしょうから・・・・・・・・。
で、昼食後の2便目、下部で先日北川でお会いした
女性クライマーのムーブを戴いて、右側から攻めると、何とか1便目よりは楽にアンダーカチを保持できたけれど、それからの核心前の右カチを取るムーブがこれまた難しい。ハイステップで思い切りのデットで何とか掴んだが、その後の核心のムーブが判らん。
「黒山賛歌」11・Bのムーブを探る O方さん
色々やってみるが右のポケットも決まらず、右縦カチから左カンテ保持も染み出しで濡れていて厳しい、ようやく右縦カチの上の部分に突起があるのを発見して、親指を添えると利きが良くなり、左カンテで体を右に振り、右のカチがバを取って何とかムーブを完成したが、今一納得がいかない。
ロアーダウンしてムーブを確認すると、ポケットに
指1本だと掛る。一応2通りのムーブを組み立て事になった。北川の「謙譲・・」の彼女に聞いた所、「ポケットは2本入ります!」との事?そうか女性の指は細いので2本かとか考えて納得したが実は違っていた。
日が翳ってきて3便目、大分ムーブが安定してきて核心までは何とかノーテンで来たが、流石に3便目核心で拠れてテンション、本日はRPならずでムーブの確認、それで例のポケットを探ってみると、形状がやや左下がりの斜めになっている事にやっと気付く、その形状に合わせるとすっぽり指2本がしっかりとホールドできました。ウ〜ム頭悪る〜う。
という事で、何とかムーブが繋がり多分次回は(捕らぬ狸の何とかではありませんが・・・・)登れるような気がします。本日は図らずも「黒山惨禍」になってしまいましたが、いろんな要素が詰まっていて
素晴らしいルートだと思いました。次なる機会には・・・・・・・・。