山桜

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     先日借りてきたDVD『山桜』を見た。藤沢周平原作の映画と言えば、やはり山田洋二監督のシリーズが特筆されてはいますが、この『山桜』は篠原哲雄監督、珍しく原作に忠実なストーリーで、しかも殊更感情に流されず、冷静に物語の全体をまるで水音も立てないように、不正を許さない武士としての人として一つのありようを描いています。

     東山紀之扮する手塚弥一郎の凛とした、悪しき藩の権力者に対する憤りにも多くを語らず、己の下した決断と迷いのない実行力、そしてその後の自分の行く末にも、決して恐れずひっそりと牢獄で沙汰を待つ武士として、と云うよりも人としての生き様を見事に演じ切って居ます。

     弥一郎と野江の出会いも山桜の咲き誇る情景が鮮やかで、人と人の情を繋ぎ合わせる穏やかにも且つ、抑えきれない熱情を際立たせています。春の萌える若葉とひんやりとした透明感が見るものの心を清めてくれるような作品に出来上がっています。

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      • 2019.10.24 Thursday
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