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    二子山で知らされた訃報

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        土曜日の朝、何時ものようによねひこさんの車で二子山に向かうと、携帯のベルが鳴った。山の会の会長が亡くなったと。思わず聞き返し絶句する。それが現実だと思うには時間の経過が必要だった。その日の朝、山行の集合時間にこないのを不審に思った会員が自宅まで迎えに行ったところ、部屋で倒れていた。

       一瞬これから何をするべきか判らなくなった。引き返して何かをしなければならないのか?その後詳細を聞かされ、取りあえずは岩場に行く事にし、その後の経過を待つしかなかった。重い気持ちで弓状に向かい、後からやって来た同じ会のMっちさんSさんの2人にその事実を知らせた。

       「え〜っ、なんで?」と言う驚き。しかし、事実は受け止めなければならない。クライミングを続けるか判断に迷ったが、今、自分たちに出来る事はない。取りあえず新しい連絡が入るまで登る事にした。気はそぞろ、登っている時だけはその事実を忘れられる。クライミングとは因果なスポーツだ。

       何時もの「ワーカーホリック」と「悪魔のエチュード」でアップする。よねひこさんはJillさんのビレイで「任侠道」にトライです。Mっちさんは怪我から復帰して久々の弓状、Sさんは祠をめでたく卒業して二子の12に初参戦です。記念すべき復活とチャレンジの日が、惜別の日となってしまった。

       それでも登っている間は忘れる事が出来る。「ノース」1便目、ミューラーから気分を替えてテスタロッサで登ったら、5ピン目前の何でもない所で足が抜けた。シューズの選択ミスだ〜、慣れない靴で登るべきではなかったい。気持ちが萎えてその後もテンションしまくり、辛うじてトップアウト。

       午後からの2便目は6ピン目まで行けたが、やはり4・5ピン間のムーブに力を使い小核心の左ポケットを取る事が出来なかった。かれこれ19便目に突入だったが、どうも2つの下部アンダーの処理の力技が解消されない。トップアウトはしたけれど、最高到達点を越えられないトライが続く。

       急遽、夜に御通夜の連絡が入り4時過ぎに終了。Sさんの車で会場まで向かった。

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