天気予報は大外れで、1日中晴れた奥多摩の沢を堪能しました。今年2回目の易しい沢登りでしたが、いや〜、沢登りの楽しさにすっかり嵌ってしまいそうです。最初5人で行く予定だったのが、それぞれの都合で結局3人のメンバーでの遡行、まだまだ初級者のレベルで、いろいろ教えられることも多い、沢登りでした。
もしや雨天中止という事も考えながら集合の大宮駅に向かう。場所が判らず携帯でT川さんに確認すると目の前にいると言う。駅前の階段を下りて車で待っていたH竜さんと合流、T川さん「雨の予報でも行くの?」、「行ってみなけりゃわからないじゃない」と言うリーダーの一声で、取りあえず奥多摩を目指す。
「倉沢林道」を入渓地点まで、準備万端
圏央道から奥多摩町への道を行く頃には空が明るくなってきて、午前中は何とかなるのかもしれない。日原方面に行く前にコンビニで昼食を買って、倉沢谷橋の駐車場に車を止める。流石に雨の予報で先客はいない。青空も見えて遡行決行。沢用具を装着して入渓地点に降りる。
晴れた空、気温も暖かく沢登りには最適の条件がそろった。H竜さんをトップに午前9時に入渓。そこそこの水量の沢を遡る、適度の水温が足首から伝わってきて気持ち良い。あまり眠れなかった割には体調も悪くなない。
最初の「2m」は釜が深く、高巻く
しかし最初の釜は深く、体が水に慣れていない事もあって泳ぎを諦め高巻きだ。いきなりの水泳はちょっと危険か。続く2段5mも巻いて、緑の木々に覆われた静かな谷を歩く、「大岩の滝」で初めて胸まで浸かり、冷やりとした川の水が心地よい。
「2段5m」これも高巻く
「大岩の滝」水温が気持ち良い
「S字状」?の滝は足で突っ張る
倉沢谷は明るくなないが、深い森に包まれ水も綺麗で良い谷です。「S字状の滝」は足を突っ張って越える、水量もあって水しぶきの中を豪快に越えていく。これぞ沢登りの醍醐味だ。10時を過ぎて左に八幡沢を送って巨大な大岩が現れた。
八幡沢を左に送る
さて、次の釜を持った3mの滝が今回のハイライトか、普通は左から巻いて行くのだが、ヘツリの先にスリングも垂れているのでチャレンジ。H竜さんがトップで軽く越えたので、楽に行けるのかと思いきや、ヘツる途中水中で足が切れて身動き取れずにスリングが取れない。
トップのH竜さん、「3m」の滝、釜が深く焦った
かなり深い釜で焦ってしまった。必死な思いで泳いで引き返し仕切り直し。ここで初めてロープを出してもらった。恥も外見もない、ロープで引っ張り上げてもらいスリングを掴んだ。倉沢谷は、泳ぎの谷だと聞かされていたが、しっかり泳がされた。
全身が濡れて体が冷え、一気に寒さが襲ってきて動きが悪くなり、次の何でもない小さな滝で滑ってドブン、したたか膝を打ってしまった。この辺りが殆ど初級者で経験値が足りない。装備も通気性が良いと思っていた仕事着が、全く役に立たなかった事がわかった。ケチをせずにちゃんとした沢用具を買おう。
足の震えに堪えながら明るくなった石垣状堰堤に近づき、流水口をくぐって遡行終了。皆で記念写真を撮って小休止。左のボルダリングが出来そうな大岩の先の橋桁から林道に上がる。予定通りのコースタイム3時間で倉沢谷の遡行を終えた。
「もえぎの湯」は温泉でいい湯でした
予想外の良い天気に恵まれて、楽しい沢登りが出来ました、リーダーのH竜さんに感謝です。帰りには、もえぎの湯でさっぱりして、遡行の汗を流しました。いい湯でした。