土日泊りがけで沼津の鷲頭山へ。いやはやその難しさにぶっ飛んでしまいました。
1月 9日 (土曜日) 快晴
土曜朝渋滞覚悟で、代々木上原で待ち合わせ
東名に。今回のメンバーは、I田さん、T田さん、H谷さんの4人です。2時間半ほどで海岸の駐車場に着く。本日お世話になる民宿の所在地を確認して、1本道の通りを突き進んでいくと登山道に突き当たる。
少し歩くとすぐに左の木の枝に、「クライミングエリア」への標示、アプローチの心配はない。かなりの急登で、歩き慣れない足腰には堪える。曲がりくねった小道とガラ場を登ると、やがて白い岩肌が現われ、大きな広場に囲まれたメインウォールに到着です。
早速岩場の下見でメインウォールのルートを
確かめる、トポと壁を見比べてルートのラインを見る、ボルトの位置とかを確認するのが難しいルートも或る。3★ルート「コスミンクダンサー」11・Dのラインは、右のカンテから真ん中へ抜けハングを乗り越していくようですが、全く手がかりがなさそう。
アップルートを見渡すが、10以下のルートはここにはありません。と云うことで3分ほど離れたカッチンロックで登ろう行動開始、しかし行き先を間違えて藪こぎ、結構厳しい上り下りを強いられて、大事なエネルギーを使ってしまった。
カッチンロックにようやく到着、
出鼻をくじかれた。アップ開始I田さんは「おすましミーちゃん」10・A、私は「ボビー」5・9にトライします。下部から結構いやらしいムーブがあり、しかもいいところのガバホールドがぐらぐらして、テーピングテープで×印、OSはしたけれど実際浮いている岩があり、グレード以上の神経を使います。
おすましミーちゃん10・Aを登る T田さん 続いて「おすましミーちゃん」にトライ、出だしが悪く足ブラで引き付け、これでどうして10・Aなのか理解に苦しむが、次のパートも間違えてフォール、二子に続く10・Aフォール、やってしまいました。汚名挽回で2回目は登れましたが、参りました。
そんなこんだであっという間に12時を回り昼食、メンバーの皆さんおのおのこの岩場の厳しさを痛感しています。それでも気を取り直して、H谷とT田さんは
「マンボウ」10・Aにトライ、2グレード位難しいと判断して登る事に。
マンボウ10・Aを登る
私とI田さんは「ETハング」11・Aにチャレンジします。下部はボルト2本でランナウト、フレイクにエイリアン、腐ったハーケンとかも使いプロテクションを決める、中間のボルト2本目くらいから、難しくなり、ハングの下の外形した棚を取りアンダーガバまでが、しびれます。
ガイチでボルトにクリップして、ハング下で右手ジャムを決めてレスト、核心のムーブを考えるが3手先あたりが判らない、左サイドのカチで体を右に
振ってクロスで右カチ、右1手送って左を掴むがスローパー、これがバランスも悪く渾身のパワーで行こうとするが、力尽きテンションOS不発。
ところがハングドックして、ムーブが解らないまま突っ込んで窪みから落ちて大フォール、3・4メートル吹っ飛びました、さらに再挑戦してまたもや同じパターンでフォール、ふい落ちしたから膝を少々打ってしまい、戦意喪失でトップアウト出来ず敗退。
ETハング11・Aの核心を登る
2便目、今度はハング下の棚のところで、保持できず核心に行く前でテンションです、パワークライマーの
悲しさで腕力がなくなると登れなくなります。核心のパートは何とか、左足をハイステップにしていくと左カチ届いて、ムーブを解決してやっとの想いでトッフアウトです。
11・Aがここまで厳しいとは、思いもよらなかった、考えてみればまあ、初めての岩場のクライミングはこんなものなのでしょう?本日4便出して
日が暮れて、丁度広場から西の海に日が沈んでいくところです、初めての岩場でしたが、何だか初心に帰ったクライミングでした。
日が落ちて暗くなりかけてた小道を下り、駐車場から本日の民宿へ。海岸沿いを10分程で「みのり壮」に、入り江の岸壁では長閑に釣りをしている人がいて、その周りを
子猫がうろついています。昔の小さな漁村の原風景を見ているようで、不思議な思いに駆られました。
駿河湾に沈む夕日
お宿は本日貸切、夕食のお料理も海の幸で満たされています、きれいな小鉢に刺身など、マグロは勿論、めったに食べられない太刀魚のお刺身も美味で、おまけにミンク鯨の刺身も戴きました。お酒も多少?戴いて前後不詳、寝る前には何を言ったか覚えていない。
2日目に続く