無事有笠から帰りました、3日間の様子を伝えます。
有笠1日目(5月3日)
車の定員にあぶれた私は、電車の旅、初めて八高線に乗る。車窓の長閑な田園風景を楽しみながら、高崎で乗り換え中之条へ。車組みはGWの大渋滞に飲み込まれ、バスで先に岩場まで行くことに、沢渡温泉から30分のウォーキングで偏屈岩に到着。
岩場は結構混んでいる、先日パン1で有笠に行くといっていたOさんグループに遭遇、仲間が来るまでビレイをお願いする。「有笠山登頂5・8」、「全国平均の男10・C」をアップで登る。6時間もの長旅で車組みが到着、疲れていなさる様子、総勢6人のパーティーでクライミングの始まり、まぁ〜今回は監督兼選手みたいなものでしょうか?
早速2Fのエリアの易し目からスタート、「ねずみ返し10・B」では皆さん苦労しています、1ピン目のワンムーブが力のない女性には厳しい、O&M夫妻のMさんレイバックっぽく登りみんなの喝采を浴びる。
私は3年前に敗退した「低姿勢11.B」にトライ、3ピン目の小レッジのカチを取るところまでが核心、今回は何とか越えられ後はひたすら、ガバホールドを辿って行くだけ、やっと3年越しのRPです。
掟破りをオンサイトするY介君
後発のHさんの息子さんY介君も合流して賑やかになってきました。若いって事はいいことですよね!「掟破り11・A」をいとも簡単にオンサイトです、その後TさんもRP?する。私も模範演技でトライ?、が結構腕にくる、とその時Hさんの、この静寂な森に、「ピ〜ポ〜」と透き通るようなオカリナの旋律(オカリナは私は好きなのでが・・)中々の音色ですが、何だか力が抜けそうです。
私の狙っていた「八方美人12.A」は混んでいてトライできず持ち越し。本日これにて終了。帰途沢渡温泉で汗を流し、民宿美野原山荘へ。
有笠山2日目(5月4日)
普段の行いがよいのでしょう、今日も晴天、清々しい美野原山荘の朝です。この山荘はO&Mさんが急遽ネットで見つけてくれました、何でも高級ホテルにあぶれたゴルファーがよく利用する宿なのだそうだ、料金も1泊2食5500円でリーズナブル、テント泊まりの貧乏クライマーには充分の施設です。
今日は群馬タケヤマのつもりが、お祭りだということで、アプローチの広場では出店がいっぱい、おまけにタケヤマの岩場まで200M程?連なった鯉のぼりの狂喜乱舞では、クライミングどころではない、東口登山道のエリアへ行くことに。
南国エリアをベースにまずサンダンスに向かう、アップに易しめ「さらば友よ10.A」「苔の庭10・C」を登ってもらう。昨日一緒だったOさんグループとまたもや遭遇。本日の課題「若緑11・C/D」にはすでにヌンチャクが、何でも5年がかりで取り次いでいる男女のパーティーの課題でのあるとの事、恐ろしい執念である。
オンサイトが懸かっている私は、あっち向いてホイ!どうやら核心を越え終了点手前に差し掛かり、「ガンバ」の声がかかる。「もう2度と来ないと思って行けー」と、相方の
激も力尽きフォール。(後にこの女性クライマーはこの日5便目でRPしたと云う)
私は監督の立場を忘れルートのオブザベを念入に、核心のホールドを2ピン目の上の甘い縦カチと見極めてはいるが、ムーブは殆ど解らない。我儘を言ってトライ開始。
案の定核心の斜めカチが悪い、ムーブを探るものの次のガバを取りに行く手順が見つからない。右手で持っても左手に変えても、次の手が出ない。結局力尽きテンションが懸かる、あぁオンサイト成らず。何回かムーブを探るうちに次のガバが取れるようになって、その上のパートは案外楽に抜けられ終了点へ。2便目は登れると確信したが・・・・。
小休止して再チャレンジ、パンプしていないのでいけると思い取り付くも、核心に来て、先ほど取ったホールドが見えない、一体どういう事と思っているうちにテンション、クライミングは本当に甘くはない。何が何だ解らなくなり本日の「若緑」は終了です。
午後からは、南国エリアの「足を開いていけいけ10・D」と、アドベンチャーの「疾風」を登ってもらいました。
疾風を登るTさん。
有笠山3日目(5月5日)最終日
あっという間の最終日、「若緑」をRPすべく西口エリアへ。アップにさざなみロックへ、ところがアプローチに散々迷い時間のロス、やっとこさ見つけ「さざなみフェイス5・9」、「さざなみカンテ11・A」をオンサイト。「さざなみカンテ」に至っては、簡単で調子抜け何処が11.A?って感じ。
そしてリベンジの「若緑」へ、またもやOさんグループと出会い、よっぽど相性がいいのか。そのメンバーのKさんのトライ、核心を右のカチとアンダーでクリアした、そして難なくRPお見事です。Kさんのレクチャーを受け再チャレンジ、取り敢えずKさんムーブでやってみるものの、右のアンダーに私のリーチでは届かない、何回やっても上手く2本の指が入らないのです。結局そのムーブを諦めて、甘いカチを右手保持、左手極カチで耐えて右手のガバを取る事で何とか抜けられそうです。
4便目これが最後の気持ちでトライ、腕はそんなに張っていません。2ピン目にクリップして、核心部右手のカチで体を沈めてホールドを効かす、左手のカチで耐え右のカチを送って、上をデッドで取れたぁ〜。「つぇ〜」と云う相変わらず喜んでいいのか解らない賞賛の声が??、耳元を通り過ぎる。途中ピンチもちが辛かったが、何とかRPしました。国内のRPの自己新記録です、やりました。いやぁ〜何とか最低の目標を達成で来たので、これで帰れます。その後古谷ロックの「カシン11.B」をオンサイトのオマケつきもあり、充分楽しめました。仲間にも恵まれて楽しい3日間を過ごしました。